今回のスキーオフトレワークショップは、「片脚支持バランス」と「体軸コントロール」に焦点をあてて、機能的なトレーニングの中で外脚荷重の動作精度を高めるトレーニングをおこないました。
外脚荷重の動作精度を向上させるためには、当然片脚支持バランスの能力を高めることが不可欠です。そして片脚支持バランスを向上させるためには、実は「体軸のコントロール能力」をトレーニングしていくことが重要となります。
一般的に言われている「体軸」とは、身体の中心軸であり、姿勢やバランスを保つための基盤になります。ターン動作においては、「体重の支持(構造軸)」「筋力をスキーに伝える(パワーライン)」「スキーの回旋性能を引き出す(回旋軸)」、この3つの役割があります。
- 外脚のみでバランスコントロール出来るか?(構造軸)
- 外脚のみで膝と股関節の曲げ伸ばしが出来るか(パワーライン)
- 足裏の荷重位置が母指球と踵に均等荷重出来て、かつ調整しながら荷重位置を変化させることが出来るか?(回旋軸)
この3つの体軸を役割を狙って、3ステップのトレーニングを実施しました。
①体軸の理論+基本と体軸トレーニングの実践(体軸の役割や重要性、正しい姿勢の保ち方について理解し、体軸を安定させるためのエクササイズやトレーニング方法を実際に体験)
②片脚支持バランスの向上(片脚でのバランスを取るためのトレーニング方法やポイントについて解説し、トレーニング)
③体幹の活性化と下肢の安定性(体幹を強化し、下肢の怪我リスクを軽減するためのトレーニングバリエーションをご紹介)
最新のエビデンスでも「体幹の活性化は下肢の怪我リスク軽減に直結する」ということが明らかになっています。そして力強い外脚荷重のターンパフォーマンスも向上します。道具を使ったエクササイズもありますが、今回は自体重エクササイズが半分以上だったので、各自のオフトレ・自主トレに取り入れやすいと思います。
継続は力なり!
引き続き、怪我予防・パフォーマンスアップのためにオフトレ頑張って下さい!
ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
S-CHALLENGE Training Program Works
代表/フィジカルトレーナー
飯島庸一
※次回以降の「SKIオフトレWorkshop」のスケジュールはこちら
https://www.s-challenge.com/workshop/
S-CHALLENGE Training Program Works 代表/フィジカルトレーナー
ファンクショナルトレーニングと筋力トレーニングを統合したトレーニングメソッドで、アスリートやスポーツ大好きな社会人クライアントの動作と機能を高めるサポートを展開。日本スポーツ協会 公認アスレチックトレーナー(JSPO-AT)、全米スポーツ医学アカデミー 公認コレクティブエクササイズスペシャリスト(NASM-CES)