「プログラムサポート」している日本体育大学スキー部の雪上トレーニングをサポートするため、北海道・富良野スキー場へ。本来は阿寒湖畔スキー場のオープンに合せて、すでに富良野で合宿しているチームと阿寒での合流予定でしたが、阿寒湖畔スキー場のオープンスケジュールが少し遅れたため、富良野で延泊しているチームと合流という流れになりました。

今回のサポートの目的は「ウォームアップによりカラダのパフォーマンスを最大限に発揮できる状態にして、雪上トレーニング+レースに臨むこと」。
やれているようで、やれていない。
やっているけど、「量」が足りない。
やっているけど、必要十分ではない(「質」的不足)。
持っているフィジカルパフォーマンスを雪上パフォーマンスに還元していくためには、ウォームアップの質的改善と適量の見定めが重要です。

17日に国内開幕戦が阿寒湖畔スキー場で開催されるので、以下のシチュエーション別に想定したウォームアッププログラムを提供し、反復してもらいました。
・雪上トレーニングに行く前のウォームアップ
・スキー場でのウォームアップ
・スタート前のウォームアップ
結果として、スキー部主将の平井翔選手がFISレース初優勝。
平井選手、おめでとう!!
最高のパフォーマンスを発揮してくれました。

レース当日は朝7時からスタート地点に立ち続けて7時間半、男女すべての選手たちのウォームアップをチェックしていました。例年よりも気温が高めとはいえ、冬の阿寒ですから気温はマイナス7-8度です。

レース直前なので神経も高ぶり、寒さを多少感じなくなっているかもしれませんが、筋温度と神経伝達速度は完全にリンクしているので、しっかりカラダを温めた方が素早い動きのパフォーマンスは向上します。特に今回のレースは高いレベルのクイックネスが求められるスラローム競技だったので、カラダを温めるメリットは非常に高いです。

ある程度の時間(気温やコンディションによって異なる)、大きい筋肉群を動かせば筋温度は上昇します。ウォームアップの「量」と筋温度の上昇はある程度比例関係にあります。ただし、急いで行うと沢山の筋グリコーゲンを使用したり、発汗(冷却機能の促進)によりスタート直前に寒さを感じてしまったり、発汗によりゴーグルが曇ってしまったりと、マイナス面も出てきてしまうので、そのあたりは一定のノウハウが必要です。

シーズン通じて、自分の持っているフィジカルパフォーマンスをしっかりアウトプットできるように、ウォームアップスキルにも磨きをかけて欲しいと思います。
S-CHALLENGE Training Program Works
代表/フィジカルトレーナー
飯島庸一

S-CHALLENGE Training Program Works 代表/フィジカルトレーナー
ファンクショナルトレーニングと筋力トレーニングを統合したトレーニングメソッドで、アスリートやスポーツ大好きな社会人クライアントの動作と機能を高めるサポートを展開。日本スポーツ協会 公認アスレチックトレーナー(JSPO-AT)、全米スポーツ医学アカデミー 公認コレクティブエクササイズスペシャリスト(NASM-CES)