昨年はコロナウイルス感染症のため、開催直前で中止が決定した「全日本スキー技術選手権大会」。参加選手たちはもちろん、すべての大会関係者が待ち望んだ2年越しの大会。ベースの苗場プリンスホテルの皆様や全日本スキー連盟・関係役員の皆様のおかげで、無事に開催となりました。
私は通年「プログラムサポート」サービスでトレーニングサポートしている水落亮太選手、兼子稔選手、鈴木洋律選手の3名に加えて、東京都からエントリーしている頼光一太郎選手の計4名のコンディショニングサポートおよびケアを3月2日から決勝の3月7日まで実施しました。
今回の技術選はコロナ対策のため、大会コースにいくリフトは大会関係者以外は乗車出来ないようにしてありました。また乗車や大会バーンに入る際にはIDチェックがあり、毎朝検温にパスした人だけ受け取れるシールがIDやビブに貼られているか、ダブルチェックをしていました。
私自身も予防のため、期間中の食料をすべて部屋に持ち込み、サポート選手たちとの接触をなるべく避けるように努めておりました。
大会の方ですが、気温の変化、風や雪質の変化が大きく、多くの選手が口にしていたのがスノーコンディションの変化と対応。時間を追う毎にバーンコンディションが変化し、出走順がかなり滑りに影響したことも事実かと思いますが、状況は参加選手みな同じ。
残念ながら、最終日のスーパーファイナルに進めたのは水落亮太選手のみ。トレーナーとして最高のパフォーマンスに引き上げて上げられなかったことは、ホントに悔いが残ります。一昨年の大会でも水落亮太選手は大会前に怪我をし、兼子稔選手も試合中に転倒して途中棄権という結果になって大変悔しい思いをしましたが、今回もリベンジ出来ず辛い大会となってしまいました。
この技術選のあとに「第38回デモンストレーター選考会」が実施されましたが、長年ナショナルデモンストレーターを務めていた水落亮太選手と兼子稔選手はエントリーせず、来期からは技術選に集中してトレーニングするということです。
鈴木洋律選手が跡を継ぐように、今回ナショナルデモンストレーナーに認定されました。おめでとうございます! そして、頼光一太郎選手も初のSAJデモンストレーターに認定されました。おめでとうございます!
2年ぶりの技術選、開催自体はとても嬉しかったですが、トレーナーとしては厳しい大会になりました。来年も選手とともに、しっかり戦いたいと思います。
S-CHALLENGE Training Program Works
代表/フィジカルトレーナー
飯島庸一
S-CHALLENGE Training Program Works 代表/フィジカルトレーナー
ファンクショナルトレーニングと筋力トレーニングを統合したトレーニングメソッドで、アスリートやスポーツ大好きな社会人クライアントの動作と機能を高めるサポートを展開。日本スポーツ協会 公認アスレチックトレーナー(JSPO-AT)、全米スポーツ医学アカデミー 公認コレクティブエクササイズスペシャリスト(NASM-CES)