3月5日から5日間、昨年に引き続き北海道のルスツリゾートで開催された、第62回全日本スキー技術選手権大会に出場する選手たちのコンディショニングサポートをしてきました。

今年サポートした選手は、水落亮太選手、鈴木洋律選手、蜂谷友寛選手、頼光一太郎選手、伊東沙樹選手選手、太田好美選手の計6名。通称、「Team EZY(チームイージー)」。オフシーズンからS-CHALLENGEの「プログラムサポート」サービスを利用して、フィジカル強化をアシストしているメンバーです。

大会期間中は、雪上から戻ってきた後のコンディショントレーニング。入浴後は疲労回復促進およびアライメント調整を目的としたボディメンテナンス。早朝にカラダを目覚めさせて、滑りのパフォーマンスを引き出すためのプレウォームアップエクササイズ。雪上で各競技滑走前に、アライメント調整およびダイナミックウォームアップのアシストなどを実施しました。

私は大会前日に現地入りしたのですが、残念なことに数日前に頼光一太郎選手と伊東沙樹選手が転倒して負傷とのこと。幸い、テーピング等をすれば滑れたので、都度ケアしていきました。

大会は1-2日目が予選、3日目が決勝、4日目がスーパーファイナルとなり、それまでの累積得点によって次のステップに進めるかが決まります。最終日のスーパーファイナルまで駒を進められたのは水落亮太選手、太田好美選手の2名のみでしたが、他の選手たちも「あと1点」「あと2点あれば」という僅差で悔しい思いをしました。

春に近づいているルスツリゾートの天候は、日々そして刻々と天気が変化。比例してスノーコンディションも変わりやすく、種目やコートごとに対応を変えていかないといけない状況で、選手たちは非常に体力的にもメンタル的にも大変だったと思います。普段はスタート付近でウォームアップサポートをしているので、直に選手たちの滑りを見ることが出来ないのですが、毎日最後の種目のサポートが終わった後に、何本が競技中の選手たちの滑りを観ることが出来ました。

張り付きやすい雪、逃げていく雪、など足場が作りにくい感じが伝わってきます。そんなスノーコンディションでも高得点の選手は素晴らしいスキーコントロールを披露していて、流石という印象でした。

自己最高ランクで大会を終えた選手もいますが、悔しい気持ちの選手の方が多かったと思います。ただ、選手たちは既に来シーズンに向けて、気持ちを切り替えていて、来季に向けたフィジカルトレーニングに関する相談なども受けていますので、引き続きしっかりサポートしていきたいと思います。

今年は技術選大会の前日に全日本スキーデモンストレーター選考会が開催されていました。頼光一太郎選手、太田好美選手がめでたくナショナルデモンストレーターに認定されました! おめでとうございます!

来年の全日本スキー技術選手権は秋田県の「たざわ湖スキー場」で開催されます。たざわ湖スキー場は今年はリハビリ専念で大会にエントリーしなかった兼子稔選手の地元。秋田県予選が毎年開催されているスキー場なので、鈴木洋律選手もかなり滑りなれている場所。そして、水落亮太選手も今年2月に滑り込みしています。来シーズンのTeam EZY の活躍を楽しみにしたいと思います。

ルスツリゾート関係者の皆様、各関係メーカーの皆様、競技役員関係者の皆様、大会運営等、ありがとうございました!
YouTubeやJ Sportsで観戦・応援して頂いた皆さん、ありがとうございました!
選手の皆さん、お疲れさまでした!

S-CHALLENGE Training Program Works 代表/フィジカルトレーナー
ファンクショナルトレーニングと筋力トレーニングを統合したトレーニングメソッドで、アスリートやスポーツ大好きな社会人クライアントの動作と機能を高めるサポートを展開。日本スポーツ協会 公認アスレチックトレーナー(JSPO-AT)、全米スポーツ医学アカデミー 公認コレクティブエクササイズスペシャリスト(NASM-CES)