今回のスキーオフトレワークショップは、オフトレのベーストレーニングとなるレジスタンストレーニング(筋力トレーニング)を深堀りいたしました。レジスタンストレーニングによる筋力アップや筋量増量は滑走パフォーマンスを向上させるだけでなく、ケガの予防に役立ちます。
そして、筋力アップ・筋量増量することにより、沢山滑っても疲れにくいカラダに進化出来ますし、正しいフォームで沢山滑ることが出来れば、より上達速度もあがります。
さらに最新エビデンスでは、筋トレをすることにより筋肉から放出される「マイオカイン」と呼ばれるサイトカイン(リンパ球、マクロファージなどの免疫細胞や他の細胞から分泌されるシグナル伝達タンパク質の総称)が、炎症、代謝、免疫プロセスに関与し、人間の健康にプラスの影響を与えることが明らかに。
社会人スキーヤーにとって非常にトレーニングメリットが大きいレジスタンストレーニングですが、正しいフォームを身につけていないと、狙ったトレーニング効果を得られないだけでなく、関節や筋肉を傷めるリスクもあります。
さらに個々に考慮すべき要因(性別・年齢・スキー技術・体力レベル・筋トレ経験歴など)によって、同じ部位を鍛えるにしても選択すべき最適なエクササイズは異なります。
今回は、ダンベルやバーベルのシャフトに見立てた木棒とレジスタンスバンドを使用して、ご自宅でもトレーニング可能なダンベルエクササイズをベースに、スキーオフトレに必要なレジスタンストレーニングのバリエーションをご紹介しながら、筋肉の使い方、関節の可動のコツ、エラーフォームが生じやすいポイント、改善・修正のコツをレクチャーさせて頂きました。
普段、継続してトレーニングされている参加者でも「目から鱗でした!」という言葉も頂き、地味なトレーニングが多かったですが、参加者の皆さんには高い満足度で終えて頂けたようです。
今回は定員オーバーのご参加を頂き、レジスタンストレーニングに関する情報への関心の高さを感じました。ご参加頂いた皆様、ありがとうございました!
※次回以降の「SKIオフトレWorkshop」のスケジュールはこちら
https://www.s-challenge.com/workshop/
S-CHALLENGE Training Program Works 代表/フィジカルトレーナー
ファンクショナルトレーニングと筋力トレーニングを統合したトレーニングメソッドで、アスリートやスポーツ大好きな社会人クライアントの動作と機能を高めるサポートを展開。日本スポーツ協会 公認アスレチックトレーナー(JSPO-AT)、全米スポーツ医学アカデミー 公認コレクティブエクササイズスペシャリスト(NASM-CES)