今回のスキーオフトレワークショップのテーマは「ターンパフォーマンスを高めるラテラルムーブメント」。ラテラルムーブメントというのは「横方向への重心移動動作」のことです。ターン動作は右脚荷重と左脚荷重を交互に行う動作が主動作となります。
ラテラルムーブメントのトレーニングは横方向の動作が多いバスケットボールやサッカーなどの球技系スポーツでも多く行われています。しかしながら、スキーヤーが球技系スポーツで行われているラテラルムーブメントのトレーニングをそのまま行ってもパフォーマンスアップに繋がりません。球技系スポーツのラテラルムーブメントは床やグランドなどのサーフェイスが整った前提での動作トレーニングとなります。
スキーの場合、「斜面」「滑る」「ブーツ着用による足関節可動の制限」など色々加味しなければいけいない要素があります。ラダーやマーカーなどのフィールドトレーニングも同じで、滑走動作のメカニズムを考慮したトレーニングが必要です。
ターン動作に求められる特殊性を加味したラテラルムーブメントのトレーニングのポイントは次の2つに要約出来ます。
・側方動作のパフォーマンスを上げるためには、回旋動作を鍛える!
・モーターユニットを意識する
「モーターユニット」とは一つの筋肉に繋がっている神経伝達系のユニットになります。パーツごとのトレーニングも大事ですが、力の発揮を考えるとユニット全体の動きを考えてトレーニングすることがスキーパフォーマンス向上には重要なポイントになります。
ファンクショナルストレッチからスタートし、股関節の動的可動性チェック、ターン動作の左右差確認+修正トレーニング、股関節の機能性を最大に発揮させるラテラルバウンディングへと展開していきました。
トレーニングの成果確認として、バランス&スタビリティトレーナーに再度チャレンジしたときは、皆さんかなり動きを改善を実感されていました。
次回は7月10日に開催予定です。
ご参加いただいた皆様、早朝&暑い中、ありがとうございました!
S-CHALLENGE Training Program Works
代表/フィジカルトレーナー
飯島庸一
※次回以降の「SKIオフトレWorkshop&WEBセミナー」のスケジュールはこちら
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S-CHALLENGE Training Program Works 代表/フィジカルトレーナー
ファンクショナルトレーニングと筋力トレーニングを統合したトレーニングメソッドで、アスリートやスポーツ大好きな社会人クライアントの動作と機能を高めるサポートを展開。日本スポーツ協会 公認アスレチックトレーナー(JSPO-AT)、全米スポーツ医学アカデミー 公認コレクティブエクササイズスペシャリスト(NASM-CES)