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COLUMN  飯島庸一の「思惟私考」

COLUMN: #0033 ウォームアップの最適な時間

2017年10月10日

 

先日、以下の研究論文をチェックしました。
 
運動前のウォームアップ期間および回復間隔の影響がアネロビックパフォーマンスに及ぼす影響
Influence of warm-up duration and recovery interval prior to exercise on anaerobic performance(PubMed)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=28090140
 
この研究では11名の体育大学の学生を対象にして、最大酸素摂取量の50%の負荷強度のウォームアップを行った時に、ペダリングのピーク出力と平均出力のパフォーマンスを比較実験したものです。
 
学生たちには、5分、15分、20分のアップを実施してもらい、また運動を開始する前に5分の回復時間を設けるパターンとすぐに運動に入るパターンも実験しました。
 
その結果、運動パフォーマンスが一番高くなったのは、15分のアクティブウォームアップ+5分の回復時間を設けるパターン。
回復時間を設けない場合は、アップ時間は5分のパターンが、一番運動パフォーマンスを高めることが出来た、という実験結果でした。
 
ウォームアップの内容や強度によってメインの運動セッションのパフォーマンスがどう影響するのか、メインの運動セッションの内容が変わっても、同じ様な結果になるのか、正直もう少し突っ込んで知りたいところはありますが、個人的にはとても興味深いエビデンス(研究結果)でした。
 
普通、10分から20分程度をアップの時間に割いている方が多いと思います。
筋温度が高い方が運動パフォーマンスが高まる、というエビデンスもあるので、季節や屋外・室内などの環境の差によって、効果的なウォームアップの時間は変わるとは思いますが、フィットネスクラブや部屋トレなど一定の環境下でいつもトレーニングをしている方にとっては、参考になるのではないでしょうか?
 
今までシーズン中、選手たちのレースや大会のスタートのアップでは、20分アップさせて5分レストのパターンでしたので、試しに来シーズンは15分+5分のパターンに変えてみて選手達の反応やレースリザルトを確認しながら、ベストパターンを探り出したいと思います。

 


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