since 1993.07.15


COLUMN  飯島庸一の「思惟私考」

COLUMN: #0029 トレーニングメニューを定期的に更新すべき理由2

2017年09月02日

 

「トレーニングメニューを定期的に更新すべき理由1」では「筋の役割の固定化」について述べました。
 
特定の筋肉のトレーニングが一定期間以上継続されれば、筋の役割が固定化され、動作に偏りが生じやすくなります。当然、その偏りはトレーニングに関係した筋肉だけではなく、その筋肉に関係した関節においても影響が生じます。
 
特定方向の関節可動が増えるということは、過剰な運動方向と過小な運動方向が生じやすくなります(関節運動の偏り)。これは、パフォーマンスの問題だけではなく、怪我の発生にも繋がりやすくなります。
 
また、動作の偏りというのは筋肉や関節だけではなく、付随する神経系にも偏りが生じます。トレーニングしている特定の運動方向の動きに対して、神経系も即通性が向上していきます。逆に使われていない筋群や関節可動に関係する神経系との差が増してしまいます。
 
その結果、「筋肉・関節・神経系」に偏りが出ることで、最終的に「姿勢」、特に立位姿勢の歪みが生じやすくなります。これが一番大きな問題。ウエイトリフターの様に、競技で使う動作がシンプルであっても、主動筋や拮抗筋だけではなく、それらの機能を100%発揮させるためには、関連する固定筋や協調筋のトレーニングが不可欠。
 
スキーの様に多様な動作の運動であれば、競技特性を踏まえつつ、適宜トレーニングプログラムを最適化していくことは、障害予防の観点からも、競技パフォーマンス向上の視点からも大変重要なことなのです。

 


コラム「思惟私考」の アーカイブスはこちら