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COLUMN  飯島庸一の「思惟私考」

COLUMN: #0026 スリージョイントの機能を理解してトレーニングする

2017年08月03日

 

ここで述べるスリージョイントとは、下半身の股関節・膝関節・足関節の3つの関節のことです。
 
股関節は多軸関節の球窩関節で、球関節である肩甲上腕関節(いわゆる肩関節)よりも可動性が低いものの、他の2つの関節よりは非常に多方向に動かすこと出来るのが特徴。膝関節は1軸に近い螺旋関節。足関節は2軸の螺旋関節で手関節に近い動きが出来る。
 
可動性の高さの順で述べれば、股関節>足関節>膝関節の順となる。オフシーズンのトレーニングで注意すべきは、この可動性を踏まえた動作が出来ているかどうかを見極めること。
 
主動となる関節可動が股関節となるように、選手自身も意識してトレーニングしなければならないし、コーチやトレーナーなどチェックする側は、足関節や膝関節の動きが必要以上に多用されていないか、しっかり見極めてあげることが大切です。
 
特に足関節は股関節に次ぐ多動性があるので、カラダのバランス保持などで大きな役割を担っていますが、雪上ではブーツを着用することで、足関節の可動は制限されて、1軸の蝶番関節と同じ動作(背屈・底屈)しか出来ない状態になります。
 
股関節の多動性が十分備わっていないと、膝関節へのストレスが増えて、膝障害のリスクが高まることが危惧されます。特にアジリティやクイックネスなどのトレーニングの際には、股関節の可動性をチェックしながら、段階的にトレーニングスピードやトレーニング難度を上げていくことが望ましいです。
 

 


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