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COLUMN  飯島庸一の「思惟私考」

COLUMN: #0021 ジュニアアスリートのコンディショニングトレーニングは未来に向けた投資

2017年07月04日

 

ジュニアアスリート達が安全で効率的なスポーツ活動をしていくためには、最適なトレーニングサポートが必要です。科学的な論証に基づいたトレーニングが重要と理解しつつも、技術指導をする監督やコーチの中には、なかなか十分に情報の収集や日々の自己研鑽にまで時間が回っていない方も見受けられます。
 
「休息は大事」、と頭では理解しつつも、例えば少年野球の世界では、練習漬けによって選手の約50%が野球肘、小学生サッカーでは約30%以上が怪我や何らかの身体異常があるそうです。
 
こういう状況を改善するためには、体の一部分だけ負荷がかかる専門動作の反復を避けて、バランスの取れた体力づくりを重視し、多くの動作種目を取り入れてトレーニングすることが重要となります。
 
親御さんやコーチ、監督は「早期発掘・早期育成」という言葉だけを優先させてしまい、専門動作の反復による傷害のリスクコントロールを全くしていないケースも見受けられます。
 
メンタル的なバーンアウトも考えられますが、10歳以下で特定スポーツを専門に行った子どもの場合、スポーツ障害のリスクは非常に高くなります。また最近の論文では過剰な練習はスポーツ障害の原因となるだけで、成果も意外に少ないことが実証されています。オーバーロードを続け体にスポーツ障害を起こせば今までの練習が無駄になるだけでなく、スポーツ人生を終わらせる事にもなりかねません。
 
ケガをさせないためのカラダづくりやトレーニング量をコントロールしてあげるのは、周囲に携わる大人達の義務です。
 
子供達の可能性をより高めていくためには、専門性を考慮した全面的なコンディショニングトレーニングが必要です。親御さんやコーチ・監督は専門的トレーニングと全面的トレーニングのバランスを十分に考慮し、オーバーユースを防ぐためにコンディショニングトレーニングを適切にサポートしてあげて欲しいと思います。

 


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