since 1993.07.15


COLUMN  飯島庸一の「思惟私考」

COLUMN: #0013 バランストレーニングを効果的に行うために知っておくべきこと

2017年01月27日

 

立位姿勢におけるスタンスとは「足と足の距離」のこと、支持基底面とは「足裏の面積を含む、2足間の面積」のことです。

 

スタンスが広がれば、比例して支持基底面も広がります。支持基底面が広がると重心移動出来る面積が広がり、「外乱(外からの力や衝撃や揺れなど)」への対応能力が高まります。

 

片足を1歩前に出して前後方向のスタンスを広げれば、縦長の支持基底面が生まれ、前後の外乱に強くなります。

 

片足を1歩横に出してスタンスを広げれば、横長の支持基底面が生まれ、左右の外乱に強くなります。

 

スキーを履いた状態でのプルークスタンスは、前方向からの外乱(重力)と横からの外乱(ターンの遠心力)に対して、カラダを安定させるために、物理的にも機能解剖的にも、とても理にかなったスタンスです。

 

外乱に対抗して、カラダを安定させる能力が「バランス能力」です。バランス能力を高めるトレーニングとして、ただ不安定な状況を作って耐えることをしても、効率的なトレーニングとは言えません。

 

バランス能力を高めるトレーニングをする際に、どんな方向の外乱をコントロールするトレーニングをしようとしているのか、その際のスタンスはどうすれば難易度が高くなるのか、把握した上でトレーニングすることで、自分に必要なバランス能力を高めるトレーニングが出来ます。

 

ちなみに、ラグビーの世界王者「オールブラックス」の選手達は、片脚立ちで様々な外乱を意識したトレーニングを行っています。片脚支持姿勢は、最も支持基底面が最小になった状態です。外乱に一番弱い状態で、相手のタックルや自らのサイドステップ・ストップ&ダッシュから生じる衝撃に耐えることを想定したバランスコントロールトレーニングをしています。

 

スキーヤーも滑走時に生じる外乱を想定して、バランストレーニングの際のスタンスを考えてトレーニングしてみてはいかがでしょうか?

 


 


コラム「思惟私考」の アーカイブスはこちら