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COLUMN  飯島庸一の「思惟私考」

COLUMN: #0011 クールダウンでストレッチをする際に注意すべきこと

2017年01月22日

 

クールダウンの目的は「運動で使った筋群の回復を促し、適切な状態にすること」です。
 
上半身の筋トレをすれば上半身の筋群が使われ、ランニングをすれば下半身の筋肉群と心肺機能が使われます。使われる部位やエネルギー代謝機能は運動によって異なるので、オフシーズンのクールダウンの内容はハイシーズンでは使えません。運動した部位や代謝機能を反映させたクールダウンが必要になります。
 
スキーシーズンでは、部位としては下半身と腰背部のケアが中心になるでしょう。そして、ミドルパワーの閾値の運動を繰り返すので、血液に酸素を送り込むために、軽めで持続的な有酸素運動(ジョギングやウォーキングなど)も必要です。
 
一般の社会人スキーヤーの方々が筋肉痛予防を目的として、広く行われているものにストレッチがあります。
 
2009年オーストラリアで行われた比較研究において、運動後、ストレッチをしたグループとしないグループでは「筋力、筋肉痛、クレアチンキナーゼの血中濃度に差はなかった」という結果が出ています。
 
筋肉痛予防目的で行うケアとしては、ストレッチよりは筋膜リリースやセルフマッサージの方が良い選択です。
 
但し、カラダのアライメント調整や可動域の改善、張力バランスの調整においては、ストレッチはとても有効なエクササイズの1つです。
 
その際に、1点注意すべき点は温度です。
 
ミシガン大学で行われたラットの足の筋肉を使った実験では、筋温度が低い状態でストレッチすると、軽くストレッチしただけで筋肉が損傷することがわかっています。
 
人間にも同じ危険性はあるので、ジョギング後や入浴後などカラダが暖まっている状態で行うのがお勧めです。

 


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